【week6③】スバから日帰りで登山ができる!コロンバンバ山
こんにちは、MATSUKOです。
現在フィジーでは30名ほどのジュニア協力隊&シニアボランティアが
栄養士・環境教育・インフラ・青少年活動などさまざまな分野で活動しており
そのうち20名ほどが首都であるスバに駐在しています。
そんなスバを拠点に奮闘するボランティア達を悩ませるのが・・
家族や友達がスバへ遊びに来たらどこに連れて行く? 問題。
スバはフィジーの首都で買い物や生活には困らないものの、目立った観光名所はなく
何よりビーチがないのです。
フィジーなのに。何かすみませんけど。
※注)30分ほどドライブすればPacific Harbourというビーチがあります。
ですが、私はスバへ来て6週間で見つけてしまいました。
本気でオススメできるスポットを。
それが今日ご紹介するコロンバンバ山(Mount Korobaba)です。
スバから車で30~40分、タクシーだと1500円ほどで行ける標高約140メートルの低山で、往復3時間ほどで登ることができます。
案内所や看板は特になく、当然ながら登山は無料。
登山口の場所がわかりづらいのですが、Elizabeth Road(スバでメインの道路)を通ってNovotel Lami(有名なホテル)を通り過ぎたところのコンクリート工場が入り口になっています。
信じてもらえないかもしれませんが、これがスタート地点です。
これじゃわからん! というアナタのために、もう一枚。
これで限界です。
この日はシニアボランティア1名・ジュニアボランティア3名・シニアのフィジー人同僚メレ(女性のファーストネーム)・メレの友達2名の計7名で登り始めました。
メレの友達は非常に気合いが入っているのか
頭上には、まるでオリンピックの聖火ランナーが被るような「月桂冠」を載せ
手には枝を利用した「杖」を携えて登場しました。
彼女の出で立ちは、まるで伝道師。
ということで「マスター(master)みたいだね」と話しかけたところ、その名がお気に召したようで
「マスター、マスター」とフィジー人同士で呼び合っては笑い転げていました。
そんな楽しい時間は束の間。
私たちの前に立ちはだかったのが、非常に滑りやすい「赤土」という難関です。
スタートして20分ほどで早くも疲れを見せ始めたマスター。
坂道の途中で思わずしゃがみ込んでしまいます。
先を案じたメレは「とりあえず先に行っていて。後で追いつくから」と
日本人4名を送り出しました。
「大丈夫かな」と心配しつつも歩みを進める私たち。
スバは雨が多いこともありコロンバンバの登山道はぬかるみが多く、とても歩きづらい。
木の根っこや脇に生えた細い木々を辿り、どうにか頂上を目指します。
そしてさらに20分ほど登ると、ようやく後ろからメレがやってきました。
でも、おかしい。
マスターともう一人の友達の姿が見えない。
「マスターと友達は帰ったよ~」
と笑うメレ。
マスターはあえなく脱落したのでした。
フィジー人のうち唯一残ったメレはとてもたくましく、
道で滑りそうになる私たちを何度も助けてくれました。
頂上への折り返し地点らしい小川で、スニーカーの泥を落として再スタート。
急な勾配の坂が続き、岩をよじ登るような場面も続きます。
体力に自信のない方は、頂上まで行くのが困難に感じられるかもしれません。
でも、頑張って登ったごほうびがこちら!
海の青色のグラデーションが何とも美しい。
また、いつも地図で目にしていた半島の形が山頂から見えるのにも感激です。
思わず地図を再貼付。
この日は昼の12時に頂上へ到着しましたが、他には20名ほどの人たちが来ていました。
コロンバンバにはもちろん山小屋も何もないので、飲み物やスナックは必携です。
ちなみに曇りの日の、山頂からの景色はこんな感じ。
初めて登った日から10日後に再チャレンジした時の様子で、ただでさえ湿っぽく滑りやすい道が、さらに転びやすくなっていました。
個人的にはトレッキングシューズが必須だと感じていますが
フィジーの人たちは雨が降っているとむしろ裸足やビーチサンダルで歩いています。
とても気持ち良さそうですが真似しない方が賢明です。
彼らはとてもバランス感覚に優れているようです。
下りもなかなか危なっかしく日本人チームはワーキャー言いながら下るなか
メレだけは携帯を片手に歌ったり電話をしたり、余裕で帰路についていました。
しまいには
「この後マスターと一緒にプールに行くよ~」
と、限りないタフネスを発揮するのでした。
それでは失礼します~