【タイムテーブル】短期JICA青年海外協力隊の研修
こんにちは、MATSUKOです。
「青年海外協力隊に行く」と話すと、協力隊について知っている人には必ず
「じゃあ合宿行くの?」と聞かれます。
JICAの青年海外協力隊は通常(長期派遣)2年間の任期ですが
出発前に70日間の「派遣前訓練」という合宿があります。
これは集団生活を通して主に「言語の習得」と「ボランティアに参加する自覚を身につける」ことが目的になっているようです。
ですが短期の場合、上述のような「派遣前訓練」はありません。
代わりに代々木上原にあるJICA東京で5日間の「派遣前合同研修」というものに参加することになります。
私が参加した際、 研修参加者は60名程度の青年海外協力隊、シニア海外ボランティアとその家族でした(どちらも短期)。
青年海外協力隊は学校の先生や区役所勤務の公務員、学生、お医者さんなど
シニア海外ボランティアはボランティア経験者が多数、また日本国内で国際交流の経験をされている方などがほとんどです。
シニアのお話で印象に残ったのが「日本で当たり前にやっている”はさみの渡し方”が教科書に載った」話。
小学校で、はさみを相手に渡すときにはケガをさせないように
自分が「刃」を持ち、相手に「持ち手」を向けましょうと習いましたよね。
国は忘れてしまったのですが、この「はさみの渡し方」を現地で教えたところ
何とその国の教科書に掲載されたとのこと!
このように、特別な知識や技術がなくても相手国に貢献できることはあるという、非常に前向きなお話です。
さてここからは2017年 5月末に行われた研修のタイムテーブルの紹介。
青年海外協力隊に「短期」があるということすらあまり知られていないので、その実際をお伝えしたいと思い、ここからはタイムテーブル詳細をつらつらと書き記します。
JICA東京(東京国際センター)外観。各国から研修生が集まっている。
▼研修のタイムテーブル
◎1日目
10:00-11:00 オリエンテーション
11:00-11:30 ボランティア交流講座
11:40-12:40 JICA事業概要とボランティア 講義
(昼休み)
13:30-16:00 海外における安全対策 講義
16:10-17:40 海外における交通対策 講義
◎2日目
09:30-11:00 生活習慣と健康管理 講義
11:10-12:40 感染症 講義
(昼休み)
13:30-14:00 健康管理 オリエンテーション
14:10-15:10 任国情報(OB・OGとの懇談会)※事前課題あり
15:30-17:00 ボランティアスピリット意見交換会
◎3日目
09:30-10:50 処遇制度 説明
11:00-11:30 公用旅券 説明
11:40-12:40 福利厚生・共済会 説明
(昼休み)
13:30-13:50 旅行保険 説明
13:55-14:45 各種報告・申請 説明
15:00-16:00 歯科衛生 講義
16:10-17:40 精神衛生 講義
◎4日目
09:30-12:00 ボランティア活動事例 講義
(昼休み)
12:50-14:50 参加型開発手法 講義
15:00-17:30 異文化適応概論 講義
◎5日目
09:30-10:10 修了時確認テスト ※選択制、落ちると再テスト
10:20-11:10 帰国後の社会還元 講義
11:10-11:50 研修まとめ
終了
※地方在住者は寮に宿泊できます。
…全体的に座学が多い印象でした。参加する他のメンバーに合うことで協力隊やシニアボランティア事業の幅広さがわかったのと、帰国後の社会還元についてヒントをもらったのは有意義でした。
それでは失礼します~