Besitos

愛または笑いを込めて

真面目に愛をしてみた:フロム『愛するということ』&実践(済)

未熟な愛は言う、「愛しているよ、君が必要だから」と。

成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛しているから」と。

 

みなさんこんにちは、コスタリカで外出自粛中も愛にあふれるMATSUKOです。

冒頭の深すぎる文章は『自由からの逃走』(1941年)などで知られるドイツの社会心理学者、エーリッヒ・フロム(Erich Fromm)『愛するということ』より引用しました。

 

現在コスタリカに留学中ですが、授業は今月からすべてオンラインへ移行。

不要な外出は禁止されており時間があり余るので、『愛するということ』の英語版『The art of loving』を熟読して一人の時間を楽しんでいます。

耳が痛くなるくらいごもっともで「そうよね、そうよね」という記述が多いのですが、

要するに、愛とは「能動的な活動」であり、「受動的な感情」ではない、という点が大切なんじゃないかとMATSUKOは感じました。

 

さて。

曰く、愛の技術獲得にはセオリー理解実践が必要とのこと。

というわけで、

「どこかに実践の機会がないかしら・・・」

と考えていたところ、偶然にも仲良しの友達から愛の実践を学ぶ機会が得られたので、以下に実体験として報告させていただきます。

 

(確認事項)

・これはMATSUKOが親しくなった、中南米出身のクラスメート・チコ(仮名)から実践として学んだ愛情表現です。彼の言動があまりに愛の考察に優れていたので、少しでも参考になればと思い紹介しますね。

・チコは2019年8月の入学時に出会った学生で、同じ環境学部で一緒に授業、フィールドワークに出かけた仲ですが、特に恋人同士というのではありません。

・日本でよく「イタリア人は挨拶のようにナンパする」と言いますが、そんな感じのコミュニケーションを想像しながら読んでいただくと、イメージしやすいかなと思います。

※あくまでも恋愛には個人差があります。

 

1.愛の挨拶がすごい

ハグなどのスキンシップが多めなのはコスタリカにきてずっと感じていることなのですが

チコの場合、朝ハグしてきて「Honey」とか言ってきます。

日本人のMATSUKOからすると「いや付き合ってないけど?」と突っ込みそうになるところですが、チコ以外の中南米出身の男子学生も、仲良い女友達を「Honey」と呼んでいました。

これは言語の問題かなと思うのですが、

「Amor(愛)」「Linda(可愛い人)」「Hermosa(美しい人)」「Preciosa(大切な人)」…などなど、さまざまな呼びかけが豊かな愛情表現を演出します。

たとえばホームステイ先でもよく、親が子供を、またはパートナー同士で「Mi Amor」と呼んでいます。

コミュニケーションとしてのキス(スペイン語でBeso)も多いので、人前で普通にキスするのはもちろん、

チコは電話やテキストで「Besos」と言ってくれたりします。

月がきれいですね」と婉曲に愛を伝えた日本の奥ゆかしさとは真逆。

LINEで「キス」とか、文章で送らないですよね・・?

送るとしてもスタンプとか絵文字とかが多いのでは。

きっとそこが、日本らしさなのかもしれません。

 

 

2.愛の告白がすごい

「僕は君が好きだよ、君も僕が好きだよね。僕の好きなところを教えてくれる?」

金曜の夜にパーティーでチコとダンスした後、

MATSUKOを呼び出して伝えてきた言葉がこれ。

いや、好きって言ってないけど…もちろん友人としては好きだけど。

まぁここまで言われたら何かしら考えますよね。彼の好きなところ。

見習ってしまったら事件が起きそうなくらい、すごい積極性だと思います。

他にも食堂で「今日かわいいね」と耳元でささやいてきたり、

突然「君の出す騒音すべてが聞きたいんだ(性的なニュアンスで)」と声をかけてきたり、

従来のMATSUKOの感覚とは全然違いすぎて、

「よくこんなこと言えるなあ、でも何だかんだ嬉しいし、愛を言葉にするっていいな」

と毎回感心していました。

…でも日本にこんな人いたらやばいですかね。

これらを容認しているMATSUKOも、だいぶコスタリカに慣れてきたのかもしれません。

 

 

3.別れ際がすごい

そんなこんなで仲良くなったチコとMATSUKOですが、今回のコロナ騒動でチコは国へ帰ることに。もっと一緒にいたかったのに残念…

よく夕日を見に、夕方街を散歩していたチコとMATSUKO。

二人で最後の夕日を眺めているとき、MATSUKOは

「Eres mi precioso amigo, te quiero(あなたは私の大切な友人、大好きよ)」

とチコに伝えました。

するとチコは真っすぐとMATSUKOの瞳を見つめて

We will be here sharing the sunset forever

という言葉を贈ってくれたのです。

僕たちは夕日を見ながら、永遠にここにいるんだよ

短い間ながらも、チコの表現力、想像力、洞察力、観察力に触れてきたMATSUKOにとって

この一言は本当に感動的でした。

ひと一人の人生の意味をまるっと肯定するほど、価値のある言葉だと思いました。

 

何てこったい、ぐうの音も出ないよ。

 

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コスタリカの夕日。山に太陽が沈んでいき、空の色の変化を楽しめる。

 

—— そして同時にMATSUKOは、敬愛するブラックジャック先生の

「この瞬間は永遠なんだ」を思い出していました…

cinemagene.com

 

  

(MATSUKOの学びと変化)

さて、物足りなさが残るかもしれませんが実践ストーリーはここで終了します。

やはり「愛をする」ために自発的な行動(恥ずかしがらず相手に声をかけて愛を伝える)は大事だな、とチコとのやりとりのなかで感じました。

だからチコから誘われるのを待つんじゃなく「今日会わない?」などと自分からもマメに誘いました。

チコに出会った後の自分の変化として、そこまで親しくなかった友人に積極的に声をかけたりするようになったし、ホームステイ先での会話も増えました。

愛は広がっていくもので、でもそれがエゴにならないために、忍耐や知性も必要だなと感じているところです。

このあたりは一生の訓練であり、楽しみなんだと思います。

 

 Muchas gracias por tu dulce amor (甘い愛をくれて、本当にありがとう)

 

 それでは失礼します~

 

※あくまでも恋愛には個人差があります。

※MATSUKOは皆さんの素敵な恋愛を応援しています。

日本では教わらない「気候変動ガバナンス」①

 

こんにちは、MATSUKOです。

 

2月に受けた「気候変動ガバナンス」の授業が、大学院で受けた中で一番面白く、

また今後のキャリアとしての「環境広報・ジャーナリスト」の方向性に確信が持てたので、授業で学んだことをシェアしていきたいと思います。

授業は全15回だったのですが生徒のプレゼンテーション等もあったため、内容を整理して、ブログは全10回ほどでお届けしていきます。(ただしあくまでも予定は未定・・)

 

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コスタリカ国連平和大学で3週間(全15回)にわたって開講された「気候変動ガバナンス」。2020年はこの分野で国際的スペシャル・イヤーらしい。

INDEX

 

 1. 「気候変動ガバナンス」とは何か?何のための勉強なの?

 

 気候変動ガバナンス(Climate change governance)とは、自然科学と政治活動のバランスを意味する。

 

具体的には、外交メカニズム法整備政治的手段のための勉強です。代表的な例として国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)などがあげられます。

 

▼国連気候変動枠組条約締約国会議について詳しく知りたい方はこちらへ。

 

www.env.go.jp

 

2.Melania Guerra (講師)について

コスタリカ国連平和大学のゲスト講師、メラニア(Melania Guerra )はコスタリカ人。

アメリカで海洋学を学び、NASAでの勤務経験ももつ科学者。

南極遠征の経験を持ち、現在は気候変動および海洋保護のアドバイザーとして第一線で活躍しています。

ticotimes.net

 

昨年マドリードで行われたCOP25にも参加したメラニア。

科学者ということで初日は「どれだけ小難しい理論系の話をされるんだろう・・」と正直不安しかありませんでした。

しかし驚いたことにメラニアの話し方やプレゼンは文系のMATSUKOにも非常にわかりやすい。

彼女は学生からのコメントを真摯に受け止める、素晴らしいコミュニケーターであることがすぐに伝わってきました。

 

3. 自分の国の温室効果ガス排出量を見てみる。

授業で初めに使ったのが、

#ShowYourStripというツール。

年間の平均気温の推移を、青(下降)から赤(上昇)の色から、視覚的に把握することができます。

showyourstripes.info

 

ちなみに日本はこんな感じ。

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Warming Stripes for Japan from 1901-2018

 

コスタリカは日本に比べて濃い赤(著しい気温上昇)が少ない。

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Warming Stripes for Costa Rica from 1901-2018

データの正確性がどこまでかはわかりませんが、各地域での比較や推移の参考にはなると思います。

 

4. 気候変動と科学の歴史

ひと昔前までは「気候変動は本当に起きているのか」という議論がなされていて、今では99%の科学者が「今起きている気候変動に人間活動が影響している」ことを支持しています。

気候変動と科学の歴史を知ることは、これまでの人類の歩みと現状把握、また今後の指針を考えるうえで非常に大切だと感じました。

気候変動の議論は最近始まったように感じられることもありますが、科学者たちは産業革命の頃からそのメカニズムを研究、発表していたのです。

 

・1712年:トーマス・ニューコメン(Thomas Newcomen)、蒸気機関を発明。産業革命(18世紀後半)に貢献。

1800年世界人口が10億人に到達。

・1824年:ジョセフ・フーリエ(Joseph Fourier)、自然の温室効果効果を発見。

1850年世界初、科学的に信頼できる気温が記録される。

・1896年:スヴァンテ・アレニウス(Svante Arrhenius)、石炭の燃焼が地球規模の温暖化を引き起こすと発見。この現象は将来世代にとって有利に働くだろうと提唱した。1958年:チャールズ・デービッド・キーリング(Charles David Keeling)、「キーリング曲線」にて年代と二酸化炭素濃度を記録し始める。季節性の二酸化炭素濃度の変化が発見される。

・1987年:モントリオール議定書で、オゾン層を破壊するフロンの使用制限が明記される。

 

 

 

5. まとめ&学生たちの反応

科学の歴史をひもとくとわかるのが、その歴史が、おもに「白人男性」によって作られてきたこと。

ラニアはその点を問題提起していました。(この問題提起に対するアイデアは今度紹介していきます)

 

個人的には、以前広報として働かせていただいた環境NGOグリーンピース・ジャパンの歴史的成果である「ノンフロンガス冷蔵庫の開発・製品化(1997年)」の元は1987年のモントリオール議定書だった、というつながりが新鮮で驚きでした!

これまではるか遠くに感じられた世界規模での条約が身近な自分の生活に影響していて、誰かとつながって行動を起こせば、それらを変化させたり、スピードを加速することができるのだと実感。

一人で静かに感激してしまいました。

www.greenpeace.org

 

ただ、農作業の現場が好きだったり、政治的・外交的手段にあまり関心のない学生にとっては退屈だったり、難しく感じられる内容かもしれないという印象も受けました。

 

最後に、シリーズタイトル『日本では教わらない「気候変動ガバナンス」』について。

日本で同様の内容のことが教育現場で教えられているか、実際には調査をしていません。

あくまでMATSUKO個人の経験から「こんなことは教わらなかったな。メディアを見る限り、今もきっと教えていないな」と考え、タイトルを付けました。

なので、「日本でもこんなことが学べる」「日本だとこのような別の視点がある」などというコメントがあれば、ぜひ教えてくださいね。

 

それでは失礼します~

 

 

 

恋の痛みを抱えるアラサー女性たちへ捧ぐ、私の実体験

「恋愛やカップルの関係は個人的なもので、多くの場合、外から見える形と実体は異なる」

 

 

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コスタリカに咲く、桜のようなピンクの花。

 

学校の中庭でふとニカラグアの友人が言い、本当にその通りだなぁと納得するMATSUKOです。

たとえば元カップルが「もう姉弟みたいなもので、恋愛感情はない」と言っても、なかなか周囲からは理解されなかったり、というエピソードを彼は話してくれました。

 

私自身がこれまで恋愛で一番つらかったのは、同棲していたパートナーに「他に好きな人ができた」と言われて振られたときです。

その時はフィジーでボランティアをしていたので、

「日本帰ったら家なし、彼氏なし、職なし、のまさに3なしだわ」

と絶望したことを覚えています。

 

今も状況はあんまり変わらないんですが、心境が大きく変化したので、思うことをまとめたいなと考えるに至りました。

 

当時を振り返ると視野がものすごく狭かったのですが、アラサーで破局か…と辛い気持ちを抱えつつ、少しでも気を紛らわせたり、希望を持ちたいと、

本やネット記事を読んだりしたものです。

そこで今回は同様の悩みや迷いを抱える女性たちへ、少しでも思いを共有できればと、恥をしのんで記事アップしてみます。

 

以下、自分が実際にやったことで、よかったと思うことです。

 

①まずは理由を本人に問い、自分の具体的な思いを伝える

何より、自分の納得いくまで直接アプローチするのがその後の人生を決めると言っても過言ではありません。

きっと自分の聞きたくない答えが待っているので、身の引き裂かれるような思いがするかもしれませんが、一生に一度のオリンピックに出場するつもりで勇気を振り絞りましょう。

だって、それまでの二人の関係が自分の臆病心により、すべて台無しになったら嫌ですよね?

そしてよりを戻したいなら、はっきり伝えた方がいいと思います。

あいまいにしたり、時期を待ったりせず。

それも華麗に粉砕される恐れは高いですが、当たって砕けることのみをおすすめします。絶対に後で「よかった」って思えますから。

 

MATSUKOもみっともない程もがき、食い下がりました。

こうしてくれ、ああしてくれ、それがあなたの義務だというようなことを言った気がします。

あっさり否定されましたけど。

本当そうしておいてよかった。(→⑤地に足のついた自信が生まれるに続く笑)

 

②人に話す

とにかく人に聞いてもらうのも大切ですね。以下、いただいたアドバイスです。

・フィジー人の年上女性

「いつか乗り越えることができるからね。っていうか、帰国したら違う島に引っ越せば?」

→MATSUKO:島引っ越すって…発想がすごいな笑。

・フィジーにいた日本人の年上女性

「そいつ最低だな。実は私も以前婚約破棄されてさ…」

→MATSUKO:おお、私も将来年下から相談受けたら同じように励まそう。

・母

「まぁ、彼なら大丈夫、遠くへ行っても待ってくれると油断しましたね(当時遠距離だった)。あなたは好きなように生きなさい」

→MATSUKO:たしかに~!!

 

③自分の感情を細かく書く

泣いた、悲しかった、内臓がえぐられそう、そういう気持ちをどんどん書き溜めていくと、数日後、少しずつ元気になっている自分を発見します。

または、全然自分立ち直ってないな~などと感じます。

とにかく客観的に自分を把握できるようになるのです。

 

④現状を受け入れ寂しさを認める

③感情を書く、からの延長で、現状を受け入れられるようになってきます。

いつも一緒にいた人がいなくなるのは、頼れなくなるのは、寂しくて当たり前です。

寂しさは吐き出していいと思います。

誰かに頼るというのは、素敵なことです。

普段強がりなMATSUKOは当時「弱さが人間同士の距離を縮めるというのは本当だな」と感じました。

 

⑤地に足のついた自信が生まれる

以前のブログ

「自分」ってなんだろう? - フィジー青年海外協力隊(2017~)日記

でも紹介させていただいた、『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』(加藤諦三氏)の中で、恋に関するこんな言葉があります。

 

恋愛依存症の人は、別れてしまった後の孤独と、空虚な生活を思うと恐ろしい。

しかし、その苦しさ哀しさを乗り越えて別離を選択したときに恋が実ったのである。

 

つまり、たとえば永遠の愛の誓いが、「恋が叶った」という意味ではないということですね。

自分から振っても、相手から振られても、別れは痛みを伴うもの。

でも「これは自分の人生なんだ」と覚悟をもつと、不思議と乗り越えられるし、のちに視野の広がりを感じられると思います。

 

 

さてこのブログを書くに至ったのは、当時の彼が婚約したという報告を受けたことがきっかけです。

とても成長させてもらったと思う経験で、心から感謝しています。

まぁ実は、2~3日モヤモヤした感覚が潜在意識の中にありましたけど。。

 

彼がこのブログを読むことは一生ないと思うので、こっそりとお祝いの気持ちをここに。(発想がややキモチワルイ)

おめでとうございます。

 

この長文を読んでくれた方、辛さを乗り越えた先には必ず「自信」という人生におけるもっとも重要な財産が待っていますよ。

人にアドバイスできるような立場じゃないですけど、本気でそう信じているので・・・

 

それでは失礼します~

 

コスタリカで『となりのトトロ』を上映してみた

こんにちは、MATSUKOです。

 

なんとコスタリカでは今月(2020年2月)からNetflixジブリ作品が解禁。

それを祝し、先日のバレンタインデーは、大学のキャンパスで『となりのトトロ』上映会をしました。

 

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バレンタインイベントなのでトトロクッキーを作って配った。とても好評でした。

 

主催者はMATSUKOとジブリ好きのタイ人、日本人のクラスメート3名。

山の上に立つキャンパスの自然豊かな環境を生かし、野外シネマを企画しました。

 

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大学には「バンブーハット」と呼ばれる離れがある。普段はズンバやヨガイベントに使われている。

 

当日はバレンタインデーの夜にもかかわらず、中国・アメリカ・フィリピン・コスタリカなど、15名の学生・学校スタッフが参加してくれました。

 

上映中、風の吹くシーンでちょうど強い風が会場を揺らすなど、

作品と屋外会場がリンクする素敵な感覚をみんなで共有できました。

 

実はトトロを初めて観たMATSUKO。

自分が監督でもないのに観客の反応がとても気になり、

笑いが起こるとホッとしたり、

無反応だと心配になってしまったりと、

ドキドキの上映会でした。

 

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トトロの英語タイトルは「My neighbor Totoro」

 

 

 上映後、気になる反応は・・・?

 

当初はアフタートークを予定していたものの、強風吹きすさぶ夜、会場が寒すぎて断念。

帰り道に話した、中南米出身の学生は

「私たちの映画とまさに真逆だった。

ラテンアメリカの作品は社会的、激しい、暴力的なものがメイン。

ジブリは優しくてかわいくて幻想的だね」

とコメント。面白いですね。

ぜひ次はラテンアメリカ映画を上映してほしい~!

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上映後、夜7時のキャンパスは真っ暗。みんなで片付けをして帰宅しました。

 

また、ジブリ神道に通じていることにコメントする日本通も。

「自然と人間は昔友達だった、というシーンがあったけれど。

それは、自然が人間のようなもの、という意味なのか?

または、人間が自然のようなもの、という意味なのか?」

と問題提起され、う~ん…とうなってしまうMATSUKOなのでした。

 

改めて、コンテンツや文化のパワーを実感。

今後環境問題を伝えるコミュニケーターとして、色々なツールを使っていきたいなぁと感じました。

 

それでは失礼します~

【おカネの話】APS - Asian Peacebuilders Scholarship の待遇

こんにちは、MATSUKOです。

いま私が参加しているAsian Peacebuilders Scholarshipは日本財団さんによる奨学金制度です。

学費と生活費のほか、渡航費などいろいろとサポートしていただいているので、参考までに支給額をまとめてみます。

※あくまで13期(2019-2020)の場合なので、今後については変更の可能性ありです。

 

 

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留学時、職場の先輩アーティストからいただいたお花の絵。どこへ行くにも一緒、旅の友になった

 

・学費(フィリピンアテネオ大学・語学学校費用&大学院、コスタリカ平和大学大学院、計2年分)

・往復渡航費(日本→フィリピン、フィリピン→日本→コスタリカコスタリカ→フィリピン、フィリピン→日本)

・生活費 700ドル(フィリピン)×11.5カ月、800ドル(コスタリカ)×10カ月 ※住居費、教材費含む

・保険代

・ビザ申請費等

 

マニラやコスタリカの物価は年々上がってきており、生活費は月々ギリギリで生活しています。プラスアルファの旅行費は自分の貯蓄を切り崩している感じですね…

 

ただ学費免除、生活費支給の奨学金はかなり貴重ですし、ここでの学びと経験自体が何にも代えがたいものなので、総じて非常に恵まれたプログラムだと感謝しています。

 

読者の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

さて今日は気候変動ガバナンスの授業で、日本の気候変動順応計画と熱中症について発表しました。

APSに参加して1年たちますが、今までやったプレゼンで一番手ごたえがあり、また将来のキャリアに通じる内容を研究できとても光栄でした。

段取りとして、とても単純なことですが、

・アイデア出し

・アウトライン作成

・スライド作成 ※このプロセスはあくまで最後!!

・練習 ※3回以上やる。

の順で準備したところ、満足いくコンテンツをプレゼンできました。

今後のブログで、環境問題や大学院の内容についてもご紹介できればと思います。

 

それでは失礼します~

 

『パラサイト』を韓国+ヨーロッパ+東南アジア+中南米の学生と鑑賞してみた

こんにちは、MATSUKOです。

 

先週の土曜は、外国語映画として初のアカデミー作品賞を受賞した『パラサイト』を

留学仲間とともに鑑賞しました。

パラサイトの内容はもちろんのこと、友達たちの反応がとても色とりどりで充実した夜だったので、少しでもコスタリカ留学の様子が伝わればと、ダイジェスト版を皆さんにお届けいたします!

 

(※一部ネタバレあり※)

 

この鑑賞会の主催者はフィリピン人のクラスメート。

 

いつも通りノートパソコンを皆で囲んで見るのかと思いきや、

大きなスクリーンのあるコスタリカ家庭にお邪魔してワイワイ鑑賞しました。

メンバーは、韓国、フィリピン、ベトナム、ベルギー、コスタリカホンジュラス…などなど各国から集まった映画好きの精鋭たち。

 

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コスタリカ国連平和大学の学生と現地の友人たちで『パラサイト』鑑賞会&持ち寄りディナー

 

って嘘です。実際は大学のクラスメートと食事を持ち寄り、ワイワイ鑑賞しました。

 

『パラサイト』は韓国・ソウルにおける都市の貧富差を描いたコメディ要素あふれる社会派作品です。

 

序盤、メインのキャラクター(男子)が出会ったその日?に女子高生にキスをするシーンがあるのですが、

 

そこでムードメーカーのベトナム女子が

「Oh my god, キス早い!早すぎ!!!!」

と騒ぎ出し、一同爆笑。

 

ただ、後半は一気に…

 

かなり血なまぐさくなるんですよ。

伏線たっぷりでキャラクターたちの憎悪と暴力をあおってくる。

 

みんなでソファーや椅子に座って鑑賞していたのですが、

画面上で血がブワッと流れるとき

ベルギー女子は

「Noooooooooooooo!!!!!!!!」

と叫びながら、私の羽織っていた上着をはぎとってきましたからね。

 

怖いなら、自分の手で目を覆えばいいだけだと思うんですけど。。

 

そして鑑賞後、彼女は

 

「この映画から学ぶことは何か?」

 

などと真面目に問題提起してきました。

きっと後半怖すぎて、自分では答えが見つけられなかったんだと思います。

 

ホンジュラス男子は終始きわめて冷静で

「うん。各シーンでキャラクターの行動の動機が見える」

などと分析。

 

注目の韓国女子は

「とてもよく社会が描かれている。英語字幕もよくできてる。

色々なメタファーが用いられているから繰り返し見ても楽しめるね」

と韓国語ネイティブならではのコメント。

 

フィリピン女子は、映画が終わってメンバーの緊張が少しほぐれたとたん

「この地下も実は…」←(映画を見れば意味が分かります!)

とジョークを飛ばしてきて、さすがのユーモアセンスでした。

 

個人的には、作中でキャラクターが金正恩のモノマネをしてきたとき、度肝を抜かれたように感じました。

日本人の感覚からすると「やってはいけない」タブーの一つかと思っていたので。

 

純粋にうがった視点なしで見ると、主人公の成長期、息子と父との生き方の違いが一つのキーポイントかなと感じました。←(これも映画を見れば意味が分かります!)

 

また、ところどころで金持ち韓国人が英語フレーズを会話にはさんでくるのですが、

「あれは何なの?」

と韓国女子に質問したところ、

「英語ができる=高い教育を受けた=社会的ステータスの誇示、を表現してるね」

と解説してくれました。さらに彼女は

「得意げに英語をしゃべっているけど、役者は韓国なまりを強く入れて、本当はそんなに英語ができない、というところまで演技している」

と追加でコメント。

なるほど、それは気がつかなかった~。

 

本作で韓国映画バージンを卒業したMATSUKO。

 

総じて『パラサイト』、ユニークな表現手法で韓国社会の様子が垣間見れ、ボン・ジュノ監督の他作品を見てみたいと感じさせました。

 

そういえば先日、Guardianの記事でボン・ジュノ監督が

"The most personal is the most creative"

(最も個人的なことが最も創造的)

をモットーにしている、と読みました。

www.theguardian.com

これは元々マーティン・スコセッシ監督の言葉らしい。

うーん、たしかになぁ。

 

それでは失礼します~

【グッドライフ】目標設定と日記

みなさんこんにちは、Matsukoです。

日本は梅が咲き始めたようで、春の訪れを感じる頃でしょうか。

コスタリカは乾季で、朝晩は15度、昼間は30度近くまで気温が上がります。

 

さて2020年の目標は「目標を立てそれを実行する」ことです。笑

これまでも、昔から憧れていた編集者、協力隊、大学院留学と、いろんなことに挑戦させてもらってきましたが、いまいち目標達成したという実感がなく、いきあたりばったりな自分がいやになってきました。

 

ということで日本で見つけたのがこの手帳。

 

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原田隆史監修 目標達成ノート STAR PLANNER

 

数年前に大谷翔平投手が「原田式」で目標達成した、ということで話題になったようです。

この手帳で推奨されている、

①今日一日のよかったこと

②今日一日をやりなおせるなら

 

の記録を1月から毎日続けているのですが、これがとても良く行動変化につながります。

具体的には ①よかったこと、では「プレゼンでカンペなしで話せた」とか書いたとして、とても小さなことですぐ忘れてしまうようなことも、記録すると後から見返して自己成長の実感、モチベーションアップにつながります。

さらに役立つのは ②一日をやりなおせるなら、ですね。こちらも「スマホで2時間ほど無駄に過ごしてしまった」など、小さなことを書くと、翌日「今日はしない」というリマインダーになります。

 

また、成果としてはスペイン語学習のアプリDuolingoが毎日続けられるようになりました(少しずつですが…)。

 

さらに、口下手な自分のアウトプットを増やしたいなと再読したのが、英語のタイトル・見出し制作でお手伝いさせてもらったこちら。

 

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学びを結果に変えるアウトプット大全。私の編集時代の先輩発・大ベストセラー。

留学や旅行など貴重な体験をしつつ、その学びを生かせてないという意識が強くあったので、どうにかしたいと再読しました。

そこで今回一番印象的だったのが、フィードバックの手法。

  1. 短所克服、長所伸展
  2. 広げる、深める
  3. なぜ?を解決する
  4. 人に教えてもらう

 

詳細は本書をご覧ください。笑

 

 

そして私の目標設定欲に火をつけたのは、先日外国語映画として初のアカデミー作品賞を受賞した『パラサイト』なのですが、その話はまた別の機会に。

 

それでは失礼します~