国連の問題と日本の立ち位置
こんにちは、MATSUKOです。
先週から2週間、国連システム(The UN System)という授業を受けました。
MATSUKO的結論は、次の通りです。
①国連は課題を「集中と選択」すべき。
②日本の国連貢献については議論の余地あり。
それぞれ見ていきましょう。
①国連は課題を「集中と選択」すべき。
授業の少人数セミナー中、ミャンマー出身の学生から「ミャンマーでの国連機関の内部が腐敗している」というコメントが上がる。
アフガニスタンの学生も「国連機関の事務所で腐敗があったし、ほとんど何も働かないで現地スタッフの5倍の給料を支払われ、セキュリティガード達に守られる国連職員がいた」と経験を共有。
国連は、その予算の多くが職員への給与(いわゆる管理費)に充てられているとしてしばしば批判されます。
現在国連は、紛争・気候変動・ジェンダー問題など課題が増え続ける一方で、財政難に陥っています。
アントニオ・グテーレス事務総長は「国連改革」を優先課題に挙げています。
ここでMATSUKOが思うのは、国連はまさに優先順位付けとそれに付随した組織改革が必要だということです。
具体的には紛争解決、気候変動の問題は国連にリードしてもらいたい。
なぜなら紛争地から国連が手を引くと、現地が国際社会から置き去りにされたことを意味してしまうから。
また気候変動問題は政治や経済の利害関係を越えた地球規模の課題だからです。
予算がなければ目標を取捨選択する、どの組織もやっているここをぜひ国連にも実行してほしいです。
(上記はデータ裏付けに欠けていることは承知で、個人の見解です)
②日本の国連貢献については議論の余地あり。
日本は国連予算分担額において、米国、中国に次ぎ3位です。
https://www.asahi.com/articles/ASLDR52D5LDRUHBI00W.html
ですが、常任理事国でない日本は国連における権限が大きいとはまず言えない。
国連職員数も多くない。
ここでMATSUKOの頭をよぎった疑問は「日本は国際社会をリードできるのか?」というもの。
日本は1980年代以降の長引く経済停滞に苦しみ、今後も超高齢化が進むことは明らかです。
また2011年の東日本大震災、原発事故からの復興に時間がかかるなか、避難者に対する支援が打ち切られるなど、政府の対策が十分とはいえません。
やはり、国内の脆弱な立場の人たちに目を向け、優先課題にしていってほしい。
これは海外の問題を放っておけと言っているのではありません。
ただ各国の経済状況が大きく変わっていく時代に、日本が経済拡大、国際社会をリードしていく、という立場はあまりにも現実からかけはなれているように感じます。
以上、あまりにも私見で恐縮です。
それでは今日はこのあたりで失礼します~